大船渡市立綾里小学校
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学校歯科保健
 本校は、平成17年度から令和3年度まで、一般社団法人岩手県歯科医師会による岩手県学校歯科保健優良校表彰において、16年間、「優秀校」あるいは「優良校」に選ばれ続けています。これは、学校家庭、地域、学校歯科医師が一体となって口腔内の健康教育に取り組んできた大きな成果と言えます。
 平成12年に、綾里地区にある「大船渡市国民健康保険歯科診療所」に熊谷優志(やさし)氏が歯科医師として赴任しました。熊谷歯科医師は、当時の綾里の児童生徒のむし歯が多いことに憂い、組織として児童生徒のむし歯の改善に努めなければならないと考え、平成15年に「綾里地区歯科保健 子どもの歯を守る会」を立ち上げます。そこから綾里学校歯科保健の取り組みがスタートしました。歯科医師、歯科衛生士、教育関係者、市の保健師たちが連携し、現在に至るまで地域ぐるみでむし歯予防取り組んでいます。 「子どもの歯を守る会」発足後は、永久歯一人平均う歯本数は年々減少し、20年余りで10分の1まで減少させました。

主な活動の内容は次の通りです。
1 春と秋の年2回の歯科検診と口腔内写真撮影→写真はデータとしてファイリングされ、経年変化を診るために活用されます。
2 歯科講話(歯科検診時)→学年ごとに発達段階に応じた講話やスライドが準備されています。
3 仕上げ磨き指導用映像作成→平成22年に作成し、その後指導で活用されています。
4 小学3年生歯科保健体験学習→内容としては、4つほどのプログラムで、①児童の口の中のむし菌の位相差顕微鏡での観察、②小さな口腔内カメラを使って観察、③模型上でシーラント処置体験、④模型での抜歯体験、⑤特殊光源による磨き残しの観察など、その年によって組み合わせて実施されています。
5 全国学童歯みがき大会への参加→全国学校歯科医会などが主催している事業で、以前はインターネットを通じてのオンライン大会でしたが、現在は配布されたDVDを使ってパソコンの画面を見ながらの取り組みとなっています。この大会で自分の歯や歯く霧きの様子をパンフレットに書きこんだりデンタルフロスの使い方を学習したりしながら歯や口の健康維持と向上のため理解を深めています。
6 他にも、中学生の歯科教材づくり、養護教諭の指導によるスポーツドリンク等とむし歯との関係についての学習、喫煙・薬物乱用防止教育(学校薬剤師、学校医との連携)、年2回の定例会と会報(子どもの歯を守る会だより)の発行など、「口腔内の健康維持は健康教育そのものである」という視点から、口腔内の健康教育を切り口とした全般的な健康教育に取り組んでいます。

 令和3年度には、綾里中学校は隣りの赤崎中学校と統合し、東朋中学校が新設されました。これを契機に「綾里地区歯科保健 子どもの歯を守る会」は新たに「子どもの歯を守る会」とし、赤崎地区の児童生徒も指導の対象として組織を拡大しています。

 なお、この20年余りの取り組みの成果は、「教育論文/綾里地区歯科保健 子どもの歯を守る会20年の取り組みとその成果」としてまとめられ、令和2年度第69回読売教育賞「健康・体力づくり部門」で最優秀賞を受賞しました。


教育論文 綾里地区歯科保健 子どもの歯を守る会 20年の取り組みとその成果
子どもの歯を守る会だより

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