大船渡市立綾里小学校
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総合的な学習
3年生 綾里わくわく調査隊
 3年生の総合的な学習の活動の一つに「綾里わくわく調査隊」があります。これは、地元の方を講師にして主に漁業を中心に綾里の自慢をさがそうという活動です。子どもたちにとって、地元の産業や地域の良さを再発見する学習の場となっています。 
 7月には、地元の方を講師にお招きし、塩蔵わかめの芯抜きを体験します。

 
また、綾里漁港に停泊している定置網漁船を見学し、漁業について学びます。


 9月には、漁協を訪問します。漁協が定置網漁場、給油所、集荷場のお世話をしていることや、金融機関の機能があることなども学習します。
 今年訪れた日には、定置網に5メートルのミンククジラが入っていました。クジラが綾里のこんな近くにいることに子どもたちは驚いていました。

 
※関連リンクのページ「JF綾里漁業協同組合(綾里漁協)

6年生 漁家のお話を聞く会
 6年生は「漁家のお話を聞く会」を毎年行っています。この活動は全て「地域発掘」型のものであり、本校の「キャリア教育」と講師の「後継者を育成したい」という願いが合致したものとなっています。
 今年度の講師は4名で、二日に分けて行いました。それぞれの講師を紹介します。佐藤寛志さん(通称:クマさん)(ダイビングショップ店主で、NPO三陸ボランティアダイバーズに所属しています。)、藤井裕士さん(サンマ漁師で、元京都府の警察官です。)、佐々木淳さん(小石浜ホタテ漁師で、恋し浜権現丸船長です。)、熊谷(旧姓:橋本)典子さん(漁家で元県職員、現在漁業就職者開発にも取り組んでいます。)
 4名の講師のうち地元出身者は1名だけ。他の3名は綾里の海に魅せられてこの地にやってきました。綾里での海の仕事の魅力を熱く語ってくれます。

※関連リンクのページ「三陸ボランティアダイバーズ

6年生 津波学習
 6年生は、総合的な学習のテーマの一つである「綾里の良さを伝えよう」で地域住民から話を聞き、今後の生き方を考える場にしています。
 その中で、歴代の郷土史研究家から「津波」に関する話を聞く機会を毎年行っており、現在は本校の校長を務めた熊谷勵(はげむ)氏が講師を務めています。
 熊谷氏は、明治三陸大津波で震災孤児となった祖父の体験などを基に津波防災創作劇「暴れ狂った海」を制作しました。この劇は本校でも何度か上演され、津波学習の大きな柱の一つとなっています。
 ここでは、令和2年6月30日に熊谷氏を講師にお招きして行われた津波学習会の様子を紹介します。
 講話は、①東日本大震災の被害状況、②過去の津波の被害状況、③津波に対する課題、④津波防災の4部構成で行われました。
 このうち、東日本大震災の被害状況については、津波襲来時の映像や震災直後の各地の写真などを用いながら説明されました。校庭ががれきに覆われた綾里小学校の写真を紹介し、「津波がここまで入ってきたが綾里の人達が来て掃除してくれて学校を再開することができた。入学式では袴を着ることができず、卒業式も中学生になってからだった。」などと当時の様子を伝えてくださいました。
 また、津波の恐ろしさについても分かりやすく解説してくださいました。1メートルの高さでも人命が失われることや、屈折、回折(障害物の背後にも回り込むこと)、反射という3種類の動きをすることなどを説明したうえで、一つ13トンもの重さがあるテトラポット(消波ブロック)が津波によって全て消えてしまった事例などが紹介されました。
 犠牲者の中には、仕事や遊びに出かけた先で津波に遭遇した人もいたことにも触れ、「どこで津波に遭うか分からないということを頭に入れてほしい。『今津波が来たらどうするか』『どこに逃げるか』を考えておくことが大切」と強く訴えました。
 子どもたちは、真剣な表情で熊谷氏の話を傾聴していました。休憩時間中にも、掲示してある資料を読みに行ったりと、熱心に理解を深めているようすでした。
   

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